学校長 菅原出の「飛耳長目」 2022年10月29日
Oct 29, 2022こんにちは!オンラインアカデミーOASIS学校長の菅原出です。
今週の国際ニュースは、中国共産党大会で習近平総書記の3期目続投が決まったこと、また新指導部が習氏の側近らで固められ、習氏の権力集中がますます強まったこと等、中国の話題で持ちきりでした。
OASISでは、京都先端科学大学の土屋貴裕准教授に「中国共産党第20回全国代表大会のポイント」と題してワンポイント解説をしていただきました。土屋先生の講義動画も近く公開される予定ですので、楽しみにお待ちください。
今後、習近平氏が、独占した権力を下に“祖国統一を果たす”という「中国の夢」の実現に邁進していく可能性は高く、米国との対決姿勢をますます強めていくことは確実です。中国をこれまでと同じようにみていては、今後の世界の動向を大きく見誤ることになります。米中関係のフェーズは明らかに変わり、“新たな危険な時代に突入した”という認識を持つ必要があります。
またウクライナでは、ロシア軍によるウクライナのインフラ施設を狙った大規模な攻撃が続いています。ロシアはウクライナ全土でエネルギーや電力関連施設を狙ったミサイルや自爆型ドローンによる攻撃を続けており、同国のエネルギー施設の30%以上が破壊されたと伝えられています。軍隊同士の戦いから、双方の生活基盤のインフラを破壊する戦いへと一段と戦争がエスカレートしており、こちらも新たなフェーズに突入しました。
こうした日々のニュースの本当の意味、物事の本質を理解するには、国際情勢を多角的、複眼的にみる視点が不可欠です。今週は、大場紀章先生の「エネルギー安全保障③シェール革命とは何だったのか」が公開されています。是非ご視聴ください。
現在の国際秩序をつくりあげた米国という超大国に、その秩序を破壊して新たな秩序を打ち立てようとする中国が挑戦しています。習近平氏は「今後10年がカギだ」と言っています。これから超大国同士の力比べが本格化することになるでしょう。
世界は今、100年に一度の大きな変動期を迎えています。歴史や地政学をはじめ、国際政治や安全保障を基本から学ぶことが、今こそ必要とされています。
是非一緒に学んでいきましょう!
菅原 出
OASIS学校長(President)